乗鞍大雪渓コブライン消滅の危機！？

【17-18シーズン　206日目】　天候：曇り～雨
9/20(木)　乗鞍大雪渓でスキー。

天気が良かったのは昨日まで。
本日は曇りのち雨予報。
天気予報のサイトによっては午前中から雨マークを出している所もあり…。

一応、Aダイヤですが、お客さんは少ないです。
昨日は満車で大雪渓返しを喰らったというのにねぇ。

どんより曇ってはおりますが、視界は良好。
どうかこのままお昼くらいまでは持ちこたえてくれないかな。

スキーヤー登山道は霜柱が発生していました。
もう夜中の乗鞍岳は完全に冬ですね。
初冠雪の季節もすぐそこです！？

さぁ本日の第3ステージ、昨日と比べ見た目はそれほど変化していません。

お日様がまったく望めないとどうなるのか！？
とりあえず階段の跡は残っているのでアイゼン無しで登ってみようかと。

しかし、

1歩目であっけなく滑落！

デスゾーン完全復活です（笑）

ブーツが接地した瞬間にツルっです。
完全に氷になってしまった急斜面は、どんなに鍬で砕いても丸腰では登れません。

アイゼンを装着しても怖いデスゾーン。
たった5～6メートルなのですが何か物凄い冒険をしている気分。
写真ではこの恐怖伝わりませんね…。

晴天が続けば多少緩みますが、基本的に今後の大雪渓でアイゼン無しは自殺行為です。
どんな天候でも必須装備となっております。

デスゾーンから上は階段を整備すればアイゼン無しのハイクが可能です。

やはり、太陽が出ないとバーンは固い。
下段に行くほど氷の層が多くなります。

デスゾーンが復活しかけているので、10コブ目11コブ目は慎重に。
本日は安全の事を考え、9コブまでとしておきます。

エスケープゾーンを整備し万全を期します。

いやぁ、過酷だけど、

やっぱりコブってさいこ～！！

“SKO（さいこ～）ライン”絶賛成長中！
本日は肩の小屋の猛者2名にも滑走していただけたので更なる成長を遂げました。

デスゾーンが出現している第3ステージの正しい板の着脱方法。

雪（氷）の上でビンディングを開放しブーツを接地したらそのままツル～っと滑落してしまうので、
岩まで滑り込んで岩に着地しなければなりません。
もしくは、氷より上のゾーンで板を外してアイゼンで降りて来る。

要は、
スキーのエッジかアイゼンの刃が無い丸腰の状態では進入不可能って事です。
嗚呼…恐ろしい（笑）

天気予報通りお昼前から雨が降ってきてしまいました。
早めの撤退を決めていたので、朝からガッツリ滑りサッと下山、
ほとんど濡れずに小屋に避難できました。

が、
今後の雨が心配です…。

乗鞍大雪渓、第3ステージ最奥部、
“SKO（さいこ～）ライン”全11コブ（下2つは氷）、
9/20現在、雪質良好、コブの深さ浅めで絶賛成長中なのですが、
今後の天気は雨予報…土曜まで続きそうです。

今週は三連休なので、天気が回復すれば日曜月曜で滑走者が現れるか！？
でもこの状況だと、2日間雨を喰らったらほぼコブラインは消えてしまいそうです。
どうにか維持されればいいのですが、厳しいかな…、来週はどうなるか！？

今年は特に第3ステージの状態が不安定なので、
常設コブラインが維持できず苦戦しています。

こうやって考えると、
毎日誰かしらが整備して繋がっている、
8月中旬までの乗鞍コブはホントに恵まれています。