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乗鞍大雪渓第3ステージで落石(大岩)発生!

16-17シーズン 196日目 天候:晴れ
9/14(木) 乗鞍大雪渓でスキー。

「滑走編1」からの続き。



危機一髪、奇跡の岩に助けられ、第3ステージの恐ろしさをまざまざと思い知らされました。
乱れた心を落ち着かせ、欲張らないで早めのエスケープを心掛けようと再びハイク。
気分転換にメインのコブを味見させていただこうと登り切った所…、



この大岩が、



ここまで落石しました!

あ…ありのまま今起こった事を話すぜ!

「階段を登り切って、はぁと顔を上げたら
突然目の前の岩がゴロゴロゴロ~と落ちていった。」


な…何を言っているのかわからねーと思うが、 
わたくしめも何をされたのかわからなかった…。
頭がどうにかなりそうだった…。
催眠術だとか超スピードだとか、そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ。

もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…。

メインコブのライン上、雪融けで露出した岩が落石したのです!

岩の大きさ直径およそ1.5メートル、推定7トン!?

過去写真が残っているので詳しく説明いたします。



9/5
岩はまだ雪の中です。



9/11
融雪により、岩の頭が出てきました。



9/13
岩全体が露出してきました。



9/13
コブのラインから生まれたので、当たり前だけどコブのラインの真上です。



9/14
朝7:15頃。



9/14
10:00頃。



9/14
正午。

あれ!? 無い!?

この写真を撮った場所まで登りきった瞬間、
ゴロゴロゴロ~と落ちました。



ここに着地。



岩が落ちたライン。



休憩中のO氏の横20cmでした…。
間一髪!!



粉々…。



かすめた岩も粉砕。
人間だったらと思うとゾッとします。



コブも粉々…。



この場所から落ちました。

恐ろしい!!

この時雪渓には階段をハイクしていたわたくしめと、下の岩場で休憩していた3名、
合計4名のみで全員無事でした。
わたくしめがハイクしていた階段は隣のコブの階段なので、落ちた岩のライン上は誰もいなかったのが幸いしました。

土日で混雑している状況だった場合、コブの中も階段も下の岩場も人が多いだろうから、
人的被害がでていた可能性大ではないでしょうか!?

落ちた岩は朝見た時に浮いている感じがして、落ちたりしてね(笑)なんて笑い話をしていました。
でも、まさか本当に落ちるとは…。

これからは、雪融けで不安定な岩など無いか、朝イチの整備前にチェックが必須だなぁ。
滑走中もハイク中も整備中も休憩中も、頭上を気にする事を怠ってはいけない。

第3ステージ経験者ならお分かりかと思いますが、
ベースになるコブの下部分は、急斜面の岩場なので、めちゃめちゃ歩きづらい。
落石は一瞬です、スキーヤーは休憩中なるべくスキーブーツを緩めたり履き替えたりして、
移動しやすくしておいた方がいいかと。

もちろん、完全に防ぐ事は出来ませんが、
この様な事があり得ると認識するだけでも事故防止に繋がればと思います。

それにしても今回の落石事件、本当に被害がなく幸いでした。
分かっているつもりでいたけど、いざ目の前で目撃すると衝撃的でした。
第1ステージまでは比較的レジャーとして楽しめますが、やはり第3ステージはそれなりの覚悟と装備が必要であり、
万全に整えてもリスクがあるという事を理解して挑まなくてはならない別世界なのだなと。

正直、乗鞍大雪渓でのお盆以降の滑走はオススメ出来ません。
それでも滑走したいという方のみ、自己責任で楽しめればなと思います。
リスクはありますが、天気が良ければ、
サイコーの秋スキー秋スノーボードが楽しめます。
リスクはありますが…、リスクはありますが…。



こんな衝撃的な事件が起きて、我々がまず行ったのは、
破壊されたコブの修復(笑)



だいたい元通りになりました。
岩がひとつ無くなりましたが…。



冬の山はどこかで遭難や雪崩など死の事が頭にありますが、
夏や秋はちょっと薄れていました、しかし、自然の山に絶対安全はないんですよね。
いい警告となりました。

使用板:ROSSIGNOL / OLYMPIC 41
ストック:LINE / GRIP STICK GREEN
ブーツ:K2 / PINNACLE 130

乗鞍大雪渓で夏スキー・夏スノーボード【取扱説明書】

http://golgo13zilch.blog.fc2.com/blog-entry-2527.html


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