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大嶺百番観音の謎に迫る。



2018年のオフに、みつまたから村のおやじまで山(栄太郎峠)を越えて歩いてみました。
当時はまだ湯沢高原スキー場やガーラ湯沢やナスパも未踏であり、
月日を経てそれらのスキー場を滑走し、それらのスキー場がある大嶺という山を把握するに至りました。

秋の越後湯沢~かぐらスキー場から湯沢高原スキー場ってすぐそこなのでは?→前編
秋の越後湯沢~かぐらスキー場から湯沢高原スキー場ってすぐそこなのでは?→後編

把握と言っても、断片的に繋がっただけであり、
特にナスパと湯沢高原はスキー場として冬季に繋がっているわけではないので、
夏山に実際に自分の脚で歩いてみないとイマイチ実感が湧きません。

大嶺は登山としてあまり人気需要がある山ではありません。
多分その理由は、ほぼ頂上近くまで自動車で乗り入れる事が出来るから(笑)
しかし、
その大嶺をグルーっと囲うように安置された大嶺百番観音の存在に、
マイナーな登山道を制覇してみたくなる気持ちを掻き立てられました。

観音ルートはあまり情報も無く、現地でも標識などの案内はほとんどありません。
はたして、車もロープウェイも使用せず、1日で百体の観音様を拝めるのか!?
先日、オフシーズンのナスパを初めて散策してみて、怪しい林道?を見つけたので、
観音ルートへと繋がるモノなのか、探索してみました。



静寂のホテル前。
残念ながら何処にも人の気配がありません。



緩斜面のF~Hコースで登れば楽なのですが、
距離短縮の為、モーグルコースを直登(笑)



モーグルコースはワラビ畑でした。



Cコースの直登はちょっと疲れる…。



自宅から約30分、スキー場のトップまでやって来ました。
シャトルバスとリフトがある冬季なら数分なのにね。



先日見つけた怪しい林道?

雪がある時季は気付かなかったし、
何の標識も無いから、大嶺百番観音の存在を知らなかったら、
送電線への作業道かな?くらいにしか思わなかったのだろうけど、
これは実に怪しい、湯沢高原に繋がっているに違いない!?



入口は、蕗やシシウドが膝の高さくらいまで成長しており、
目的が無かったら突入する事に躊躇してしまいそう。
この先に何かある!と確信して突き進みます。



しばらく進むと登山道らしくなってきました。
一応、整備されている登山道っぽいけど、
登山者が少ないからか、荒れている所も多い。

そして、
やはり居られました。



大嶺百番観音様!!

こちらは、秩父三十四観音の一部。
栄太郎峠超えの時に発見したのも秩父観音でした。
あの時は秩父って何だ? 地図にも載っていないこの登山道は…??
謎でしたが、今ハッキリ繋がりました。

このまま進めば湯沢高原のパノラマコースに出るでしょう。

湯沢高原のコース内から麓の山の湯方面へは、西国三十三観音。
秋葉山一帯には、坂東三十三観音。
そして湯沢高原からナスパにかけて、秩父三十四観音。
以上百体の観音様が安置されているはずです。



各観音様にお参りしながら、
とりあえず、パノラマコースまで登ってみよう。

“廿”
この漢字が読めなかったから、??でして、
番号順に並んでいるわけではないのかと思いましたが、
二十だったのですね。
“丗”これで三十、旧仮名使いだそうです。

きちんと大嶺の山頂からナスパのHコースまで番号順に並んでおられます。



気付けば、神立を見下ろす位置まで登ってきました。



新湯沢線、ここにもありました。



21番の標識、
2年前と場所が変わり移動していました。
以前はパノラマコースから秩父三十四観音への入口にあったのですが…。



十三観音のその先に…、



嗚呼…!!

車道に出ました。
苦労して登ってきたのに、車で来られるのだから、
この登山道の人気が無い理由も頷けます(笑)



ここは、湯沢高原スキー場のパノラマコース。
このまま右に進めば大嶺山頂であり、秩父三十四観音を制覇出来ます。
後方に進むと湯沢高原ロープウェイ山頂駅方面です。



逆(山の湯)方面から登ってきた場合の秩父への入口目安は、
十、十一、十二観音が並んで安置されています。



何故かその入口は何も無く、知らなければ突入できると分からない。
2年前は新湯沢線の21番がここにあったのですが…。



今回は午後からの突撃でしたので、ここで時間切れ。
ナスパスキー場に戻りHコースの観音様達に挨拶して終了。

物理的には、
山の湯から大嶺山頂~ナスパ~秋葉山と繋がりました。
時間的にも朝から行動すれば、1日で制覇できる。

問題は、
体力がもつかどうかだな(笑)
ロープウェイと車を使えば余裕だけど、
ここは自力で制覇してみたい。

昔の人々は、この石でできた重い観音様を人力で運んだのですから、
ただお参りするだけなのに文明の利器を使うわけにはいかない(笑)



さて、
午後からの偵察、
偵察を兼ねた夕飯の食材狩りでもありまして…。

ただナスパと湯沢高原を往復しただけなのにヘロヘロ…。
料理する気力もなくなりました。



って事で、冷凍食品で簡単夕ご飯。



単なる冷凍肉野菜炒めを炒めただけなのですが、
先程摘んできた山菜をサッとまぜます。



残った筍とウドとコシアブラを味噌汁に。
簡単山菜夕ご飯に。
手抜き料理だけど、それなりに美味しい。
山菜って偉大だね。

それにしても、秩父三十四の一部を往復しただけでヘトヘトなのに、
大嶺百番を1日で制覇なんて出来るのだろうか…。
体力の無さだけが心配…。

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