月山の休日、宮城峡蒸溜所見学編。
月山遠征2日目は生憎の雨予報…。
ですので、
本日は大人の社会科見学に行ってきます。

「ニッカウヰスキー株式会社仙台工場」
へやって来ました。

宮城峽蒸溜所、
山形県と宮城県の県境、国道48号線沿いの宮城県側、作並温泉のすぐ近くです。
月山で滑走する楽天イーグルスファンであるわたくしめ、
月山と宮城球場の往来で今まで何十回も素通りして来ました(笑)
昨年までウイスキーには全く興味が無く、
「ふーん、お酒メーカーの工場がこんな山奥にあるんだなぁ。」
くらいにしか思っておらず…、
嗚呼…なんてモッタイナイ事を…。
ウイスキーにハマってしまった今となっては、是非とも訪れたい蒸溜所のひとつでして、
蒸溜所見学という念願が叶いました。

先ずはビジターセンターで見学の受付をします。
初めて生で見るポットスチル、
こちらは余市蒸溜所で実際に使用されていたモノだそうです。

こちらも余市蒸溜所で使用されていたモノで、
ドラマ「マッサン」の撮影時には出張されて不在な期間もあったらしい。

宮城峽、カフェグレーン、カフェモルト、伊達、
こちらの蒸溜所で製造されている現行商品です。

見学開始までウイスキーの製造過程を学びます。

カフェグレーン、美味しいよね。

ピートの現物を初めて見ました。

樽の内側を見るのも初めて。

樽の種類も様々です。

ブレンドってとても重要。
複数の樽のバッティングで作られるシングルモルトやブレンデッドウイスキー。
良く考えれば、瓶詰めされた商品の味にブレが無いって凄い事です。

ニッカの歴代商品がズラーっと並んでおりました。

ビジターセンターだけでもいつまでも眺めていたいほどの空間でしたが、
いよいよ蒸溜所見学ツアーの始まりです。
無料の見学ツアーですが、係員さんが同行し説明までして下さります。

先ずは、蒸溜棟(カフェ式連続式蒸溜機)。
カフェ式連続式蒸溜機では、トウモロコシを主原料とするグレーンウイスキーが作られます。
宮城峡蒸溜所にある蒸溜機は1830年代にイギリスで発明されたもので、西宮工場を経て、この蒸溜所にやってきました。
カフェ式連続式蒸溜機は、今ではスコットランドでも珍しい蒸溜設備です。
他の連続式蒸溜機と比べて操作が難しく、アルコールをとりだす効率も劣るのですが、
原料の香味が残るため、ウイスキー本来の美味しさが引き出せます。
そのお隣が蒸溜所のシンボル的存在、キルン塔。
発芽した大麦を乾燥させるための設備のことで、乾燥塔とも呼ばれます。
ウイスキーの独特なピート香は、大麦麦芽をピートで燻して乾燥させる間に自然に染み込んだ香りです。
しかし、
現在このキルン塔は使用されていません。
ウイスキー蒸溜所のほとんどが麦芽を専門業者から仕入れるのが一般的で、
スコットランドでもスプリングバンク蒸溜所など一部しか使用されていないのだとか。
とはいえ、いまでもキルン塔は蒸溜所のシンボルとして多くの人に認識されており、
特徴的な「パゴタ屋根」と風格のある佇まいは、蒸溜所のシンボルになっています。
使用していなくても取り壊したりせず、そのまま残している蒸溜所が多いそうです。

お次は仕込棟。
こちらは建物の中まで入って見学が出来ます。

糖化~醗酵の過程をお勉強。

ここまでの過程はビールの製造と似ています。
ビールとの違いはその後の蒸溜~貯蔵の過程。

蒸溜棟も中まで入って見学が出来ます。
目の前で見るポットスチルは凄い迫力!!

宮城峡蒸溜所のポットスチルは、スチームでじっくりと焚くタイプ。
直火焚きよりも低温で、時間をかけて蒸溜することにより、まろやかな味わいのモルトウイスキーができあがります。
ウイスキーの蒸溜窯にしめ縄!?
ニッカの創業者・竹鶴政孝氏の生家は広島の造り酒屋で、
造り酒屋では神棚やしめ縄で場を清める風習があるそうです。
ですのでポットスチルにしめ縄がかけられているとの事です。

貯蔵庫まで場内を少し歩きます。
自然に囲まれた美しい蒸溜所です。
「ウイスキーは自然が育むもの」という創業者・竹鶴政孝氏の意思に基づき、
蒸溜所内の木は必要以上に伐採されることなく、宮城峡蒸溜所が建てられた当時の環境が保たれており、
電線は全て地下に埋設してあるそうです。
場内の木々の幹が黒っぽいのにも理由があり、
アルコールを好む微生物の影響なのだそうです。
ウイスキーの製造工場なので揮発されたアルコールが辺りに漂っているって事なのか。
酒好きにはタマラナイ環境ですね(笑)

こちらの貯蔵庫は誰でも自由に見学できます。

こんな間近で熟成中の樽に触れられるとは。

天使の分け前(エンジェルズシェア)の説明もありました。

何年、何十年と寝かされる原酒達。

美味しいウイスキーになって下さいね。

見学ツアーはここで終了。
その後はお楽しみの試飲コーナー。

無料試飲では、
ニッカアップルワイン、スーパーニッカ、宮城峽NV、
の3種が楽しめた様です。
以前はもう少しレアモノがあり、おかわりまで自由だったらしいのですが、
原酒不足の影響は深刻ですね…。
有料試飲は、
レアモノが超破格で…。
なのですが、
車で来場してしまったので断念。
眺めるだけ~で我慢しました(笑)
次回は公共交通機関で来場してレアモノでアーライッ!したいね。
お土産コーナーでは、
鶴、宮城峽原酒シリーズ、ピュアモルト、蒸溜所限定ブレンデッド、伊達などなどが販売中。
ついつい財布のひもが緩くなってしまいます(笑)

月山へ戻る帰路でついつい寄り道。
東北はやまやが沢山あってイイね。

吉野家とはなまるうどんのコラボ店舗を発見。

グループチェーン店のこの様なコラボ店舗ってワクワクします。
牛丼にはやっぱり麺類も必須だよね。
さてさて、初めての蒸溜所見学は大成功。
忘れられない思い出となり、リピートもしたくなりました。
乗鞍からなら白州やマルス信州も近いよな…。

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