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大人の社会科見学ツアー、若鶴酒造三郎丸蒸溜所編。

21-22シーズン 休日 天候:晴れ
8/11(木) 若鶴酒造三郎丸蒸溜所見学ツアー。



お盆休み期間はスキーもスノーボードもお休みです。
お盆の乗鞍は…混雑でとても耐えられません(笑)

束の間のオフシーズンに普段行けないとこに遠征しておこう。



越後湯沢駅前の検査ステーション、
何だかんだと何度も何度もお世話になっております。



人生初の富山県に上陸してしまいました。
新潟県と富山県はお隣ですが、湯沢町からはとても遠い(笑)
あまり馴染みのない土地です。



高岡駅。
お恥ずかしながら高岡市なんて初めて知った市でした。
元々インドア夜型タイプでしたから、
スキーとスノーボードで急に世界が広がったけど、まだまだ知らない土地だらけ。



レトロな電車に揺られ目的地へ移動します。



やって来たぜ、油田駅!!
油田!? 何でこんなマイナーな所へ!?



駅前はホント何も無いけど、若鶴酒造さんがあるのです。



若鶴酒造は老舗の酒造メーカー。

1952年にウイスキー造りに参入、
1960年にオリジナルウイスキー“サンシャインウイスキー”を発売。
80~90年代はウイスキーの大不況時代で、ウイスキーの製造を休止。
2016年にクラウドファンディングで老朽した蒸留所をリニューアル。
2017年7月北陸で唯一の見学できるウイスキー蒸溜所として生まれ変わる。

老舗のメーカーですが、新生三郎丸蒸溜所は新興クラフト蒸溜所でもあります。
拘りのウイスキーを製造しているという事で気になる蒸溜所のひとつでした。



見学ツアーは要予約で何と無料です。
大正蔵と呼ばれる施設で受付をしツアースタート。
祝日なのでお客さん多めです。



おぉ!!
熟成庫はまるでアイラ島。
三郎丸のウイスキーはピーティでスモーキー。
日本のクラフト蒸溜所の中でもかなり個性的です。



三郎丸蒸溜所は若鶴酒造の敷地内にあります。
クラウドファンディングで改修された蒸溜棟はまるで酒蔵ですね。



入口にはクラウドファンディングで支援して下さった方々の名が刻まれております。



昔ながらの酒蔵がウイスキーの蒸溜所に大改修されたのですね。



麦芽を見守る猫ちゃんが…!?



古いサンシャインウイスキーの樽が展示されておりました。



もちろん、現行品も貯蔵されております。



様々な樽があります。



何と、触ってもいいそうです。
こちらはペドロヒメネス樽かな?



こんな自由な蒸溜所見学は初めて。
基本的にどこでも観られて触れられる。



貴重な貴重な富山産ミズナラ樽。
コストは高いけど良いウイスキーが生まれます。



稼働中のマッシュタンをこんな間近で!!



全ての機器が稼働中です。
ですので、ただでさえ猛暑の富山ですが、2階の温度は40℃越え…。
蒸溜所内に空調とかはありません。



そんな暑さに耐えここまでやって来たのは、
ZEMONに会う為!!



嗚呼…鋳造式ぃぃぃ!!



ZEMONとは、世界初、鋳造製のポットスチルです。
ベースが上手い悪魔ではありませんよ(笑)

ZEMONは、高岡銅器の梵鐘の技術から生まれたそうで、
三郎丸蒸溜所と梵鐘造りの名匠である老子製作所により開発されました。

現在、この鋳造性ポットスチルが稼働するのは世界でここだけですが、
2023年春に稼働予定の岐阜県の飛騨高山蒸溜所に導入される事が決まっております。
いつの日か、飛騨高山蒸溜所と三郎丸蒸溜所のZEMONブレンデッドモルトなんてのもあり得るのか!?
夢が広がりますね。



暑さでクッタクタのタイミングで蒸溜所内で唯一空調が効いたシアタールームへ。
絶妙なタイミングで若鶴の歴史を学ぶ映像視聴。
クールダウンし2階の展示室を見学いたします。



レトロな機械がいっぱい。



このボウモアは何だろう??



ピートの現物も見学できます。



三郎丸蒸溜所で使用するモルトはヘビリーピーテッド。
フェノール値は50ppmです。
ここでは実際にニオイを嗅ぐ事も出来ます。



これは何だろう??



発酵槽(ウォッシュバック)は1階に琺瑯製のモノがありましたが、
2階には木製のモノも稼働中です。



ホントに目の前で発酵中の麦汁を観察できます。
木桶の稼働は2020年から。
マッシュタンもウォッシュバックもポットスチルも、
2017年以降毎年のように変化しております。



2020年蒸溜からが設備的な意味では新生三郎丸の始まりなのかもしれません。



令和蔵のミストが涼しそう。
こちらは有料試飲と食事処です。



若鶴の美味しい水で涼み、



お楽しみの無料試飲タイム。



初サンシャインウイスキー。



ウメスキーなんてのもあります。

無料試飲はウイスキーよりも日本酒の銘柄が多く、
若鶴酒造の日本酒もよろしくね!って感じでした。



個人的な目玉は、
麦汁の試飲!!

麦汁なんて商品化もされないし、試飲できる蒸溜所は今までありませんでした。
ウイスキーの製造工程で、
麦芽の糖化が終わり発酵の工程の前の状態が麦汁。

簡単に説明すると、甘くて美味しい麦ジュースです。
発酵前なのでアルコールゼロ。
ですが、
ピーテッド麦芽を使用している三郎丸の麦汁ですので、
この時点でしっかりピートが効いている。
ノーアルコールのジュースだけど甘くてスモーキー。
何だか不思議な味で感動してしまいました。

これ、商品化しても面白いと思うけど、
需要も無いし利益になんないのかな。



さて、最後のお楽しみは有料試飲とお土産。
こちらの令和蔵はショップとレストランとなっております。
見学だけでなく食事も出来る蒸溜所。



あっ、THE SUNが売っているじゃん。
抽選販売で当たって購入しましたが、数量限定ですが蒸溜所でも購入できるようです。

その他、
8/5より蒸溜所限定のブレンデッドモルトが発売しておりました。
こちらはおひとり様2本までの制限がありますが、在庫は潤沢なようです。



そして、楽しみにしていた有料試飲ですが、
お目当てのフールとマジシャンは売り切れ…。

嗚呼…!!

もうここでしか呑める機会は無いと期待して来たのですが。
新生三郎丸のシングルモルト、呑んでみたかったな。



三郎丸1960 55年熟成。

1960年蒸溜、2016年に155本限定で発売された奇跡の長熟モノ。
販売価格は55万円だったそうですが即完売されたとの事。

貴重な貴重なシングルモルトですが、
10mlで9,000円はちょっと手が出ません(笑)



長熟モノも気になるけど、やっぱり新生三郎丸が気になります。
ZEMONで蒸溜したニューポットを呑み比べてます。



さいこ~!!

左から、
2020年蒸溜アイラピート(45ppm)
2020年蒸溜本土ピート(52ppm)
2021年蒸溜本土ピート(80ppm)

どれもしっかりピートが効いています。
時を経てどんなウイスキーに育つのか、
想像しながら呑む熟成前のニューポットもイイね。



さて、宿泊先の高岡駅へ戻ります。
高岡市は路面電車万葉線が走っています。
ドラえもんなのは高岡市が藤子・F・不二雄氏の出身地だからみたい。



せっかくなので乗ってみよう。
人生初路面電車(笑)



乗車中はドキドキワクワク、周りの景色が斬新でした。
駅?が道路のど真ん中ってのも凄いね。



路面電車に揺られ無料お食事処へ。
わたくしめにはわかる、寧々家だけどこの店舗、元ステーキ宮だったな(笑)



ちょっと宮っぽいモノでアーライッ!



同じコロワイド系でもいろはよりクオリティが高い。



何より店員さんの対応が凄い良かった。



駅前の安ホテル。
今時こんなブックマッチが置いてあるホテルも珍しいよね(笑)

今回富山割りを利用したので2,000円引きプラスお土産券1,000円、実質1泊1,100円。
破格です。
そもそも割引前の値段、1泊4,100円が安すぎる。
ですが、
フロントの方の対応も良くお部屋も綺麗、ユニットバスはほぼ新品?改装したてみたいでした。
高岡駅目の前ですのでアクセスも良くオススメできるホテルでした。

蒸溜所、飲食店、ホテルなどで親切丁寧であたたかい対応を受け、
すっかり富山の印象が良くなってしまいましたが、



カラオケまねきねこ、
ここだけは残念でした…。

たまたまダメ従業員に当たってしまっただけと思いたいが、
愛するまねきなだけに悲しい。



8番らーめん!?
国道8号だから8なのか!?
馴染みのないご当地チェーン店は気になります。



ナルトも8(笑)

野菜炒めが乗った普通のラーメンだけどどこかホッとする味です。
プリップリの海老餃子も美味しかった。
活気のある店内、親切な店員さん達、地元の方に愛されているチェーン店のようです。



今回も蒸溜所見学ツアー大成功!!

富山から湯沢までは遠いです。
大半の行程が海沿いなのがせめてもの救い。
元群馬県民は海を見るだけで癒されるのです。

でも、この酷暑の中、エアコン無し5時間ドライブはさすがにキツかった!
ペットボトルの冷たいお茶が数十分後には温かいお茶になっているのです(笑)
車内の温度、いったい何度だったのでしょう!?

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